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November 15, 2004

舞台評No.1 二人の女兵士の物語

二人の女兵士の物語

作・演出  坂出洋二
美術    種田洋平

出演    小島聖 / 宮島千栄

新国立劇場 小劇場

久々に観た熱い芝居だった…。
聞くところによると台本が完成したのが、初日の数日前との事、膨大なセリフをこなすので精一杯の女優二人、しかし、それが妙な緊張感と迫力を感じさせてくれたし、それが秋の盛りだと言うのに当日の気温の熱さもあったかも知れないが(笑)、セリフと格闘する女優の熱さが伝わってきた気がする。
ショートストーリーを積み重ねた展開は、時にはコメディ、時にはシリアスで面白かったのだが、取り上げた題材が「林真須美カレーヒ素事件」や「アポロの月着陸はウソ!?」だったりしたので、坂出洋二氏にしてはちょっと当たり前でエンターテイメント的過ぎるかなぁ…の感も。
映画「キルビル」などの映像分野で有名な種田洋平氏の舞台美術は、小劇場スペースを意識した作りではありながら、新国立劇場の小劇場と言う特異な空間を最大限に生かしたものでありアート的ではあり興味深かったが、改めて我々と新国立劇場の小劇場に対する意識の違いが浮き彫りになった気がしてならなかった。
最終日近くに女優二人の成長振りをもう一度観たくなるような、前途洋々コンビの舞台であった(笑)。

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