美術展評No.1 ラ・トゥール展
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール-光と闇の世界
国立西洋美術館(東京上野公園)
17世紀フランスの画家(ロレーヌ生まれ)としては世界的な知名度であるらしいのですが、正直この美術展を観るまでは、同時代の画家レンブラントは知っていても、ラ・トゥールに関してはワインの銘柄と間違えてしまう位の知識しかありませんでした(笑)。
しかしラ・トゥールは、私の心に時空を超えて現代アートにも通じるようなモダンな感覚を与えてくれました。
少し大げさかもしれませんが、それは今までに私が味わった事のない新鮮な衝撃でした。
聖と俗、光と闇と言った二面性は神秘的、節くれだった指や爪の汚れそしてシワや輪郭線はリアルさの追求…とにかく一つには括れないこの画家の感性や技量をあらわしているようでした。
女性を描く時の線のシャープさと丸味の絶妙なバランスにも、深く心打たれ感動しました。
個人的には「書物のあるマグダラのマリア」「ダイヤのエースを持ついかさま師」「荒野の洗礼者聖ヨハネ」の3作品が気に入りました。
まだまだ、日本人には知られていない画家のようですが、是非一度観てもらいたいと思います。
好き嫌いは別にして、新しい発見が必ずやあるはずです。


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