舞台評No.18 九月大歌舞伎 勧進帳
九月大歌舞伎 勧進帳(歌舞伎十八番の内)
武蔵坊弁慶 中村吉右衛門
源義経 中村福助
富樫左衛門 中村富十郎
大河ドラマの影響なのか、源平ものが続く夜の部。
流石に歌舞伎十八番の演目(都落ちをする義経一行が直面する、安宅の関での名場面)、歌舞伎の持つエンターテイメント性が満載で、最初から最後まで楽しませてくれます。
吉右衛門の弁慶は、その重厚さと豪快さが、まさに適役。
富樫左衛門役の富十郎、積み重ねてきた年齢と芸の重みが、その背中を観るだけで伝わってきました。歌舞伎の奥深さを見せられた…そんな気がしました。
かつて、幸四郎の弁慶、染五郎の義経で勧進帳を観た事があるのですが、同じ日に吉右衛門と見比べてみたいなぁ…なんて無理な事を思ってしまいました(笑)。
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