舞台評No.29 二月大歌舞伎 極付 幡随長兵衛
二月大歌舞伎
極付 幡随長兵衛 三 幕
作 河竹黙阿弥
中村 吉右衛門
坂東 玉三郎
尾上 菊五郎
市川 段四郎
2006/2/21 歌舞伎座
流石に河竹黙阿弥作、歌舞伎の楽しさ面白さ、豪快さ人情味を凝縮した、エンターテインメント性に溢れた作品。
見得や立ち回りもたっぷり、歌舞伎の伝統的な所作も随所に散りばめられ、最後まで飽きる事無く観る事が出来ます。
日頃からいがみ合いが続く町奴の幡随長兵衛(吉右衛門)と旗本奴の水野十郎左衛門(菊五郎)の緊迫関係は、ある事件で沸点に。水野からの招きを受け入れた長兵衛は、身代わりを申し出る弟分の後事を託し、女房のお時(玉三郎)と幼い息子や子分たちに別れを告げて、水野邸に赴くのでした。
江戸っ子気質の親分肌の長兵衛役がぴったりの吉右衛門。
吉右衛門の口跡の素晴らしさは、イヤホンの解説なしでも充分に理解できるはずです。
共演に、菊五郎と玉三郎と言うのは何と豪華な事か…飛び交う屋号の掛け声も豪華そのものでした。(笑)
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