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October 19, 2006

舞台評No.40 芸術祭十月大歌舞伎

芸術祭十月大歌舞伎  

仮名手本忠臣蔵
五段目   山崎街道鉄砲渡しの場
       山崎街道二つ玉の場
六段目   与市兵衛内勘平切腹の場  

作      並木千柳   三好松洛   竹田出雲

片岡 仁左衛門
市川 海老蔵
尾上 菊之助


2006/10/18 歌舞伎座


三階の一幕席には、外国人がかなりの人数。ほとんどの外国人がガイド・イヤホンをしているが、やはり笑いのツボが日本人とは違うらしい。
そのリアクションと舞台を見比べて観るのも面白い。

日本人が大好きな演目「忠臣蔵」、しかし「仮名手本…」となると、その脚色が、時には「それってありえないんじゃない!?」って言う設定で妙に滑稽だったりするのだが、仇討ちにまつわる感動的な話だけではなく、そのあたりに注目すると、この脚本がいかにエンターテインメント性に溢れ、そして普遍性を持っているかが分かる気がする。
忠臣蔵の中でも有名な勘平とお軽夫婦の話。
祇園に身を売ってまでも夫勘平に仇討ち資金を捻出しようとする妻お軽。しかし、身の潔白を証明するために切腹をする勘平、その事も知らずに身売りされるお軽…。
やはり、何度観ても楽しめるし、新たな発見があるから不思議である。

仁左衛門、海老蔵が演じる、見得をはじめとする型も堪能出来たし、1200円はお得な気分。


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