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May 02, 2007

映画評No.62 黄色い涙

黄色い涙

監督    犬童一心
原作    永島慎二
脚本    市川森一   
        
出演 二宮和也  相葉雅紀  大野智  櫻井翔  松本潤
       香椎由宇  菅井きん  田畑智子  松原智恵子

2007年/日本映画


今は亡き漫画家・永島慎二氏の同名作をもとに、市川森一氏が脚本、主演は“嵐”のメンバー、そして、監督は『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』を手掛けた犬童一心氏。

舞台は1963年、晩春から初秋にかけて。
東京オリンピックを翌年に控え、高度成長期の真っ只中にあった、東京の阿佐ヶ谷。
将来への夢を抱き、ひょんな事から集まった、六畳一間の古アパートに住む漫画家、歌手、画家、作家志望の4人若者と、米屋で真面目に働く1人の若者、合計5人の若者の夢と挫折の青春物語。
『三丁目の夕日』以降、日本の昭和30年代の映画が作られヒットしているが、やはり郷愁を誘うのであろうか!?
私自身も生まれて直ぐなので、確かな記憶はないが、何かしら懐かしい気持ちに…確かに、ロケ風景やセットにはリアル感がかなり出ていたと思う。

ストーリーも展開も分かりやすく、青春の甘さやほろ苦さ、そして切なさを映像化していたのだが、時代との接点や時代の持つ意義や刹那性を踏まえてと言うよりも、5人の表面的な心象風景を追い過ぎたためであろうか、どこか深い部分で心に訴えてこなかった気がした…“嵐”のメンバーが、それぞれに熱演していただけに残念でならない。

菅井きんさんが良い味を出していたなぁ…出演場面は少ないけれど、しっかり締めてしました。


★★☆☆☆

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