舞台評No.52 初春大歌舞伎 連獅子
初春大歌舞伎
連獅子
河竹黙阿弥 作
松本幸四郎
市川染五郎
2008/1/16 歌舞伎座
株価が大暴落しようと格差社会が広がろうと、やはり1月の歌舞伎は華やかであって欲しいし、あらねばならない…そんな思いを込めて観た「連獅子」。
アクティブでゴージャスで分かりやすいから、獅子の鬣を振り回すパフォーマンスには客席の外国人達も拍手喝采。
何度観ても、お正月らしい演目です。
今回の「連獅子」は幸四郎、染五郎父子。
まさに、幸四郎の貫禄と染五郎の若さの競い合い。
しかし、染五郎のサービス精神(?)が若さゆえに勝っていたのか、これでもかこれでもって言う派手な動きに客席は興奮状態…幸四郎の熟練の技が少しかすんでしまうのは仕方ないことなのか、少し悲しい気もしてしまいましたが。
あと10年位は幸四郎、染五郎父子の「連獅子」を観続けたいものです。
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