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January 30, 2008

舞台評No.53 音楽劇  肝っ玉おっ母とその子供たち

音楽劇  肝っ玉おっ母とその子供たち

作          ベルトルト・ブレヒト
訳・上演台本    岩淵達治 
演出         西川信廣

出演 草笛光子
            久世星佳  田中壮太郎  鍛冶直人  鬼頭典子 
            大森博史  坂部文昭  高橋長英            


2008/1/28  THEATRE1010


B・ブレヒトの名作、17世紀のドイツが舞台。
“肝っ玉おっ母”と呼ばれるアンナは荷車を自分達で(最初ひいていた馬は死んでしまった…)ひきながら、3人の子供たちと戦場を移動しながら商いをして生計を立てている。
二人の息子は次々と出征し、口のきけない娘と二人きりで商いを続けていたのだが…。
子供たちを失いながらも、それでも生きていかなければならないアンナ、その姿は逞しくもあり憐れでもあるのだが、しかしあくまでも前向きで強い…。
終わることのない戦争の虚しさや愚かさを描いた作品。

14年ぶりに舞台で歌を披露すると言う草笛光子の存在感が凄い…約3時間の舞台。いったいお幾つ?と聞き返したくなるほどのパワーに圧倒されてしまいました。
“ラマンチャの男”のアルドンサだってまだまだ演じられそう!ダンスと歌満載のミュージカルが観てみたい!!(是非是非希望!!!)

場面転換も気にならずに思えたのは、映像や音楽を上手く使っていたからだろう。
戦争の本質がより伝わってきました。

劇場であるTHEATRE1010には初めて行ったのだが、想像以上に素晴らしい劇場でした。
タッパはあるし舞台の奥行きもあり、新国立劇場中劇場を彷彿させてくれました。
2階席の一番後ろの約40席は千住席と言う事で1010円との事、係の人に聞いてみると、前売り発売まもなくソールド・アウトしてしまうらしいのだが…それにしても、足立区恐るべし(笑)

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