映画評No.71 コレラの時代の愛
コレラの時代の愛
監督 マイク・ニューウェル
原作 ガルシア=マルケス
脚本 ロナルド・ハーウッド
出演 ハビエル・バルデム ジョヴァンナ・メッツォジョルノ ベンジャミン・ブラッド
2007/アメリカ映画
良くも悪くも愛のカタチの凄さ、異常さ、愚かさ、そして美しさ感じる作品。
「ノーカントリー」でアカデミー賞“助演男優賞”を受賞したハビエル・バルデムの演技を観るだけでも、この作品を観る価値があるはず…まさに怪演快演!!!
原作は、コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの代表作「百年の孤独」と肩を並べ“世界傑作文学100選”に選ばれた名作「コレラの時代の愛」
19世紀後半から20世紀にかけ、激化する内戦とコレラの蔓延に揺れ動くコロンビアを舞台に、約半世紀、51年9ヶ月と4日の日々を、初恋の女性に誓ったゆるぎない貞節と報われぬ愛を胸に、“待つ”ことでその想いを貫いた男の愛と人生を描く、想像を絶する壮大で、私にとっては不可思議な物語。
映画を観る前のチラシを読むと、いかにも美しく純粋で一途な男の愛の物語かと思ってしまうのだが、それがことごとく裏切られる、ある意味快感と苛立ち…この物語の展開や感覚、もしかして日本人が持ち得ないモノなのかも!?
ラテン系の血との違いを思い知らせれました。
映画を観終わった時にはさして面白いとは思えなかったのだが、時間が経っても頭から映像や物語が消えていかず、日を増すごとにどんどん思い入れが強くなってくる、これまであまり経験したことのない作品。
この物語が好きになるか?好きになれないか?今、より多くの人からのアンケートを取りたくなっています(笑)
「私待~つわ、いつまでも待~つわ…♪」かつてあみんが歌ってヒットした“待つわ”の世界観…逆バージョン設定ではあるが、もしかすると彼女達はこの小説を読んでいたのでは!?(笑)
★★★★☆
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